東日本橋
 レディースクリニック

 東日本橋レディースクリニック

診察時間 10:00~13:00/15:00~20:00

HOME | PMS/PMDD

PMS(月経前症候群)

 

症状
原因
治療

症状

 
お腹の張り・肩こり・頭痛・むくみ・体重増加・便秘といった体の症状と、イライラ・無気力・集中力低下といった心の症状が挙げられます。イライラが強くなると、家族や職場での人間関係に影響が出ることも。
 
不眠症についてはこちら
薬に頼らない不眠症改善方法
 
 

PMDD(月経前不快気分障害)

PMSの症状の中でも、特に心の症状が酷くなり、社会活動や人間関係に大きな影響を及ぼす状態です。
治療法としては、PMSと同様にピルや漢方が適応になりますが、場合によっては心療内科で処方されるような抗うつ薬も適応となります。
 

原因

 
主に排卵後に出てくる黄体ホルモンが原因になるため、生理が始まる2週間ほど前の「排卵後」の期間に症状が出現します。
 
生理が来ると、黄体ホルモンの血中濃度が下がるため、自然と症状が改善していきます。
 
血液検査などで調べる事は出来ないため、生理前になると調子が悪く、生理が来ると自然によくなる、というエピソードがあれば、PMS/PMDDという診断のもとに治療を開始します。(内診検査は行いません)
 
 

 

治療

 
原因の部分で説明したように、排卵後に分泌される黄体ホルモンが原因となるため、排卵を抑えることでPMS/PMDDの症状が改善する可能性が高いです。
 

ホルモン治療

 
ピルによって排卵を抑えることで黄体ホルモンの濃度が下がるため、症状改善が見込めます。
 
一点だけ注意点があるとすれば、ピルにもごく少量の黄体ホルモンが含まれているということです。
 
排卵後に分泌される黄体ホルモンに比べれば非常に量が少ないため、問題ないことが多いのですが、ピルに含まれる黄体ホルモンを繊細に感じ取ってしまい、ピル内服によってPMSのような症状がダラダラと続くこともあります。
 
ピルを続けることで慣れていく事もありますが、調子が悪いようなら、ピルの変更を検討します。(ピルの種類によって含まれる黄体ホルモンが異なるため、ピルを変更することで症状が改善することがあります)
 
 

漢方

 
冷え性の方には当帰芍薬散、気力充実している方には桂枝茯苓丸、気持ちの面での症状が強い方には加味逍遙散など、様々な症状に応じて漢方薬が効くことがあります。
 
その他の漢方としてよく処方するもの
 
・五苓散:気圧の変化で頭痛が起きる場合
・補中益気湯:疲れやすさ
・加味帰脾湯:不安、不眠
 
 

日常生活の工夫

以下のように日常生活の工夫で改善することも期待できます。
 
 
PMS改善のための生活習慣~公式ブログ
・脂肪、砂糖、塩分の多い食事では、PMSのリスクが3.2倍に高くなる一方で、フルーツ摂取により、PMSのリスクが0.34倍と軽くなる。
 
 
PMSとヨガの関係~公式ブログ
・1回40分のヨガを週に3回行うことで、PMSの症状が改善する。
 
 
 
PMSとリフレクソロジーの関係~公式ブログ
・1回40分のリフレクソロジー(足つぼマッサージ)を6~10回行うことで、PMSの症状が改善する。
 
 
PMSとサプリの関係~公式ブログ
・カルシウムやビタミンDのサプリで、PMSの症状が改善する。
 

PMS(月経前症候群)とはどのような病気ですか。

PMSとは、月経が始まる3日から10日ほど前から始まる、ココロとカラダの様々な不調のことです。生理が始まると、これらの症状が減退または消失していくのが大きな特徴です。多くの女性が何らかの症状を経験しており、ホルモンの急激な変化が関係していると考えられています。

PMDD(月経前不快気分障害)とは何ですか。PMSとの違いを教えてください。

PMDDは、PMSの症状の中でも、特にイライラ、激しい落ち込み、強い不安、涙もろくなるなどの「精神的な症状(メンタルの不調)」が非常に重く現れる疾患です。PMSの重症型と位置づけられており、感情のコントロールが効かなくなることで、仕事や学校、家族やパートナーとの人間関係に深刻な支障をきたしてしまうのが特徴です。

PMSやPMDDでは、具体的にどのような症状が現れますか。

カラダの症状としては、乳房の張りや痛み、下腹部痛、頭痛、腰痛、むくみ、異常な眠気または不眠、食欲の異常(過食など)があります。ココロの症状としては、イライラする、怒りっぽくなる、気分の落ち込み、不安、集中力の低下、無気力などが挙げられます。人によって現れる症状の組み合わせや強さは大きく異なります。

なぜ生理の前にこのような不調が起きるのですか。原因を教えてください。

はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、排卵の後に女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが急激に変化することが関係していると考えられています。このホルモンの変動が、脳内の神経伝達物質(感情に関わるセロトニンなど)に影響を与え、ココロやカラダの不調を引き起こすとされています。また、ストレスや疲労が症状を悪化させる要因になります。

自分がPMSやPMDDであるかどうかは、どのように診断されますか。

特定の血液検査などで一発で診断できる基準はありません。最も重要なのは、症状が「排卵後(生理前)に現れ、生理開始とともに消える」という周期性を繰り返しているかどうかです。

医療機関を受診する目安はありますか。何科に行けばよいですか。

生理前のイライラや体調不良のせいで、周囲の人とトラブルになってしまう、仕事や家事が手につかない、自分を責めてしまい辛いなど、日常生活に支障が出ている場合は受診の目安です。まずは身近な婦人科(産婦人科)を受診することをおすすめします。特に精神症状が非常に強いPMDDが疑われる場合は、精神科や心療内科と連携して治療を行うこともあります。

婦人科では、どのようなお薬を使って治療を行いますか。

主な治療法として、排卵を一時的に止めてホルモンの急激な変動をなくす「低用量ピル」の服用が効果的です。また、個々の症状に合わせて漢方薬を処方することもあります。特にメンタルの症状が重いPMDDの場合は、セロトニンの働きを整える抗うつ薬(SSRIなど)を、生理前の期間だけ、あるいは継続して内服する治療が非常に有効です。

薬以外で、日常生活において自分でできる対策はありますか。

まずは、自分の生理周期と症状のパターンを把握し、「今は生理前だから体調が悪い時期だ」と客観的に受け入れることが大切です。食事面ではカフェインやアルコール、塩分の過剰摂取を控え、適度な有酸素運動を取り入れると症状が和らぐことがあります。また、生理前はスケジュールに余裕を持たせ、無理をせず心身をリラックスさせる時間を意識的に作りましょう。

ピルを飲むと、PMSやPMDDの症状はすぐに治まりますか。

多くの場合は、ピルを飲み始めて1周期から3周期ほどでホルモンバランスが安定し、症状の大幅な改善を実感していただけます。ただし、体質によって最初はお薬の飲み始めに軽い副作用や不正出血などの副反応が出ることがあります。効果の現れ方には個人差があるため、医師と相談しながらお薬との相性を見ていくことが大切です。

PMSやPMDDは、年齢とともに悪化することはありますか。

30代から40代になり、社会的責任や育児、家事などのストレスが増える時期に症状が重くなったと感じる方は少なくありません。また、更年期(閉経前の前後5年間)に入ると、さらに女性ホルモンの分泌が不安定になるため、PMSに似た症状や更年期障害の症状が重なることがあります。我慢を続けず、それぞれの年代に合った適切な医療ケアを受けることが大切です。


※当院のPMS(月経前症候群)およびPMDD(月経前不快気分障害)に関する診療・治療方針は、公益社団法人 日本産科婦人科学会が策定するガイドライン、および各種医学的エビデンスに準拠しています。より詳細な専門情報や医学的解説につきましては、公益社団法人 日本産科婦人科学会の公式ページをご参照ください。