東日本橋レディースクリニック

診察時間 10:00~13:00/15:00~20:00

HOME | ピルとジエノゲストの比較

ピルとジエノゲストの比較

生理痛に対して非常に効果的な低用量ピルとジエノゲスト(ディナゲスト)ですが、どちらにもメリット・デメリットがあり、それらを比較して薬を選んでもらう必要があります。
 
 

  低用量ピル ジエノゲスト
(ディナゲスト)
成分 エストロゲンと黄体ホルモン 黄体ホルモンのみ
費用 月700円~  月1000円~ 
生理の有無 休薬中に来る(来なくなることも) 不定期→徐々に来なくなる
生理痛改善効果 ++
避妊効果 +-
内服回数 1日1回 同じ時間 1日2回
内服方法 ・3週間内服、1週間休薬
・連続内服、4日間休薬
・77日間内服、1週間休薬
連続内服
血栓症リスク
副作用 嘔気、不正出血 不正出血、ほてり、落ち込む
     

これらのメリット・デメリットを比較して、最適な薬を決めていきましょう。
 
 
 

効果

 

生理痛

ピルもジエノゲストも生理痛を抑える効果は非常に高いです。特にジエノゲストに関しては、内服を続けることで一切生理が来なくなることも多いので、生理痛を完全に抑え込みたい人には最適な薬です。
 
一方で、生理が全く来ないことが心配だという方には、ピルによって周期的に生理を来させる方法が最適となります。
 
(ジエノゲストで生理が全く来ないことを心配される方もいますが、内服をやめれば、内服前の状態に戻るので問題ありません。長期間内服することで不妊症になる事もなく、生理が来ないことが体に悪影響を及ぼすこともありません。)
 

PMS(月経前症候群)

生理前の気分の落ち込み、いらいらなどは、排卵後に分泌される「黄体ホルモン」が原因と言われています。
 
そのため、ピルによって排卵を抑えることで、黄体ホルモンの分泌も抑え、PMSの改善が期待できます。ただし、ピルには少量の黄体ホルモンが含まれているため、それを繊細に感じとる方では、PMSのような症状が出てしまうこともあります。
 
ピルに含まれる黄体ホルモンの種類は、ピルによって様々であるため、ピルの種類を変えることで、PSMのような症状も改善することが多く、自分にあったピルを探していきましょう。
 
同様に、黄体ホルモン製剤であるジエノゲストも排卵を抑える効果は多少あるため、PMSが軽減することもあります。一方で、ピルの場合と同様に黄体ホルモンであるジエノゲストの影響で、PMSのような症状が続くこともあります。
 
内服を続けることで慣れていったり、漢方薬を併用する事で改善することもあるので、症状に困る場合にはご相談下さい。
 
 
 

副作用

 
副作用に関しては、個人差がかなり大きく、低用量ピルの種類によっても異なることが多いため、いくつか飲み比べて、自分に合った薬を探すことが大切です。
 
 
血栓リスクの高い方ではジエノゲストの優先度が高く、より高い避妊効果を希望される場合には低用量ピルが適応になります。
 
 

血栓症

35歳以上で1日15本以上喫煙する方や、前兆を伴う片頭痛のある方は、血栓症のリスクが非常に高くなるため、ピルは内服できず、ジエノゲストが選択肢となります。
 
また、40歳を過ぎると徐々に血栓症のリスクも高くなってくるため、新たにピルを開始することはできませんが、ジエノゲストであれば閉経まで内服を続けることが可能です。
 
 

Q&A

ピルが副作用などで内服できないが、しっかりと避妊したい

 
ジエノゲスト(ディナゲスト)は保険適応ですが、自費処方であるミニピル(ジエノゲストと同じ黄体ホルモン製剤)には高い避妊効果があるため、低用量ピルが合わない方には、ミニピルがよい適応になります。
 
ミニピルについて