女性の薄毛治療(FAGA) 小伝馬町・馬喰町・馬喰横山・東日本橋駅の婦人科|東日本橋レディースクリニック
「以前より髪のボリュームが減った」「分け目や頭頂部の地肌が目立つようになった」 「抜け毛が増えた」——こうした女性の薄毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれ、 加齢や遺伝、ホルモンバランスの変化などが関係していると考えられています。 当院では、日本皮膚科学会のガイドラインに基づいた薬物治療をご提案しています。
このような症状はありませんか
- 髪の分け目が以前より目立つようになった
- 頭頂部の地肌が透けて見える
- 抜け毛の量が増えた、髪が細く・柔らかくなった
- 髪のボリュームが減り、セットがしづらくなった
- 更年期の時期から抜け毛が気になり始めた
このような症状に心当たりがある方は、FAGA(女性男性型脱毛症)や、 それに近い病態であるFPHL(女性型脱毛症)の可能性があります。
FAGA(女性男性型脱毛症)とは
FAGAはFemale Androgenetic Alopeciaの略で、男性ホルモンの影響が関与する女性の脱毛症です。 男性のAGA(男性型脱毛症)が生え際や頭頂部からМ字型・O字型に進行するのに対し、 FAGAは頭頂部を中心に、髪全体が均等に薄くなっていくのが特徴です (分け目に沿って地肌が見えやすくなる「クリスマスツリー型」と呼ばれるパターンもあります)。
加齢とともに毛包が男性ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)の影響を受けやすくなり、 髪の成長期が短縮することで、太く長く育つ前に髪が抜けてしまうことが主な原因と考えられています。 閉経前後で女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの影響が強くなる時期に 症状が出やすいのも特徴です。遺伝的な要因や、ストレス・生活習慣の乱れも 症状を悪化させる要因になります。
甲状腺機能の異常や鉄欠乏性貧血、円形脱毛症など、 薄毛の原因はFAGA以外にもさまざまなものがあります。
抜け毛が急激に増えた場合や、円形に地肌が見える場合などは、 別の病気が隠れている可能性もあるため、まずは診察でしっかりと原因を確認します。
治療について(ガイドラインに基づく推奨度)
薄毛治療は、公益社団法人 日本皮膚科学会が策定した 「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」に基づいて行います。 ガイドラインでは、各治療法の科学的根拠をもとに、以下の5段階で推奨度が示されています。
| 推奨度 | 内容 |
|---|---|
| A | 行うよう強く勧める |
| B | 行うよう勧める |
| C1 | 行ってもよい |
| C2 | 行わないほうがよい |
| D | 行うべきではない |
当院では、FAGAに対して推奨度A(ミノキシジル外用)の治療を基本としながら、 抗アンドロゲン作用によって脱毛を抑えるスピロノラクトンの内服を組み合わせています。 一方で、有効性が確立されていない治療や、安全性の懸念がある治療は行っておりません。
当院で行っている治療
ミノキシジル外用1% 推奨度A
頭皮の血流を改善し、毛母細胞の働きを活性化させて発毛を促す外用薬です。 ガイドラインでもFAGAに対して最も推奨されている治療法です。 男性向けの濃度は5%ですが、女性には1%の濃度が用いられます。 濃度を上げても効果に大きな差がないことが分かっている一方、 濃度が高いほど頭皮のかぶれなどの副作用が出やすくなるため、 女性には低い濃度が使われます。1日2回、頭皮に塗布して使用します。
スピロノラクトン(アルダクトン)50mg
本来は高血圧治療に使われる利尿薬ですが、男性ホルモン(アンドロゲン)の 受容体をブロックする作用があり、FAGAの原因となるDHTの働きを抑えることで 脱毛の進行を抑える効果が期待できます。フィナステリド・デュタステリドが 使えない女性にとって、数少ない抗アンドロゲン治療の選択肢です。 通常、1日1〜2錠(50〜100mg)を目安に内服します。
ミノキシジル外用で発毛を促しながら、スピロノラクトンで脱毛の進行を抑える、 という2つの作用を組み合わせるのが基本的な治療方針です。
以下の治療は、女性のFAGAに対して行っておりません。
・フィナステリド/デュタステリドの内服:男性のAGAには推奨度Aですが、 女性への有効性は確立されておらず、妊娠中の女性が誤って触れたり内服したりすると 男児の生殖器の発育に影響する恐れがあるため、女性には使用しません。
・ミノキシジルの内服:国内未承認であり、動悸・むくみ・うっ血性心不全などの 重大な循環器系副作用が報告されているため、ガイドラインでも 推奨度D「行うべきではない」とされています。
それぞれの治療のメリット・デメリット
ミノキシジル外用1%
- ガイドラインで最も推奨度が高い治療法
- 体への負担が少なく、内服薬との併用もしやすい
- 発毛・増毛効果が期待できる
- 頭皮のかゆみ・発赤・かぶれが出ることがある
- 使用開始後1か月前後に一時的な初期脱毛が起こることがある
- 効果を維持するには継続使用が必要
スピロノラクトン(アルダクトン)
- 女性が使える数少ない抗アンドロゲン治療の一つ
- フィナステリド・デュタステリドの代わりとして使用できる
- 長年使われてきた薬剤で、安全性の情報が豊富
- 利尿作用による頻尿が起こることがある
- 血清カリウム値の上昇(高カリウム血症)に注意が必要
- 月経不順や乳房の張りなどが出ることがある
- 妊娠中・妊娠の可能性がある方は使用不可
- 定期的な血液検査(腎機能・電解質)が必要
料金(自費診療・税込)
| 薬剤名 | 内容 | 価格 |
|---|---|---|
| スピロノラクトン(アルダクトン)50mg | 1錠 | 100円 |
| ミノキシジル外用1% | 1本 | 4,500円 |
上記はすべて自費診療(保険適用外)です。診察料は別途かかります。 内服・外用の組み合わせや量は、症状や体質に合わせてご提案します。
よくあるご質問
FAGA(女性男性型脱毛症)とはどのような病気ですか?
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)は、男性ホルモンの影響が関与する女性の脱毛症です。 男性のAGAとは異なり、生え際ではなく頭頂部を中心に、髪全体のボリュームが 少しずつ減っていくのが特徴です。加齢や遺伝、閉経に伴うホルモンバランスの変化などが 関係すると考えられています。
どのくらいの期間で効果を実感できますか?
ヘアサイクル(毛周期)の関係で、効果を実感できるまでには数か月かかるのが一般的です。 多くの場合、6か月前後で抜け毛の減少や髪のボリュームの変化を感じ始める方が多く、 効果を判定するには最低でも6か月、できれば1年程度の継続をおすすめしています。
治療を始めた直後に抜け毛が増えるのですが、大丈夫ですか?
治療開始後1か月前後に、一時的に抜け毛が増えたように感じる「初期脱毛」が 起こることがあります。これは古い毛が新しい成長期の毛に押し出されることで起こる、 治療が効いているサインの一つであり、多くの場合1か月程度で自然に治まります。 ただし、脱毛が長引く場合や強い不安がある場合はご相談ください。
フィナステリドやデュタステリドは使えないのですか?
フィナステリド・デュタステリドは男性のAGA治療薬としては推奨度Aですが、 女性に対する有効性は確立されておらず、また妊娠中の女性が誤って触れたり 内服したりすると、男児の生殖器の発育に影響を及ぼす可能性があるため、 女性への使用は行うべきではないとされています。当院でも女性への処方は行っておりません。
ミノキシジルは飲み薬でも良いですか?
ミノキシジルの内服薬は国内未承認であり、動悸や息切れ、むくみ、うっ血性心不全といった 重大な循環器系の副作用が報告されていることから、ガイドラインでは男女ともに 推奨度D「行うべきではない」とされています。当院では、安全性が確認されている 外用薬(塗り薬)のみを使用しています。
スピロノラクトンにはどのような副作用がありますか?
主な副作用として、利尿作用による頻尿、血清カリウム値の上昇(高カリウム血症)、 血圧低下、月経不順や乳房の張りなどが報告されています。定期的な血液検査で 腎機能や電解質を確認しながら内服を続けます。妊娠中・妊娠の可能性がある方は 使用できません。65歳以上の方や腎機能・循環器に持病のある方は、 内服前に医師にご相談ください。
髪のボリュームや抜け毛が気になる方は、一人で悩まずご相談ください。
薄毛の原因はFAGA以外の場合もあるため、まずは診察で原因を確認したうえで、 お一人おひとりに合った治療をご提案します。
※本ページの内容は、公益社団法人 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」 に基づいて作成しています。効果には個人差があり、すべての方に発毛・増毛効果を 保証するものではありません。持病やご使用中のお薬がある方は、必ず診察の際にお伝えください。